2015年7月17日金曜日

スタッフ紹介 中原聡美

初めまして、きみっしょん2015スタッフの中原と申します(・◇・)ノ
趣味はお絵描きと音楽鑑賞、漫画や本を読んだりウクレレ弾いたりゲームしたりなど、一人遊びがとにかく得意です。
でも最近はフットサルしてみたりロードバイクのってみたりと、もっぱら体力作りに力を入れています。
というのも研究って体力いると思うんですよね(´・ω・`)心底。

さて体力作りに励む私は普段座りっぱなしでデータ解析をする観測天文学者です。
そら運動不足にもなります(^^;)
JAXAでは電波グループに所属していて、CSアンテナのおばけみたいな電波望遠鏡をいくつも使って研究しています。

写真の望遠鏡はVERA石垣島観測局の口径20mの望遠鏡です。(石垣島ってパラダイスですよね!^^)
http://veraserver.mtk.nao.ac.jp/outline/index.html (VERAについて詳しくはこちら)

他にも北海道から小笠原諸島まで日本各地にこんなアンテナが点在しています。
そして、各観測局で同時に同じ天体を観測すると、なんと観測局間の最長距離を口径とする望遠鏡と同じ性能を発揮できるのです。
つまり北海道から石垣島まで丸ごと入る仮想巨大望遠鏡ができちゃうわけですよ!
下の画像はVERA4局を使った様子。他の県にもアンテナはあります。

この観測装置は 'Very Long Baseline Interferometry (超長基線電波干渉計)' 略してVLBIといいます 。
天文学者は赤外線、可視光、X線、γ線など、知りたい情報によって様々な波長を使い分けて天体を観測します。中でもVLBIによって撮像できる電波画像は解像度がものすごく良いという特徴があって、解像度においては他の追随を許しません。
そして現在、世界中の研究者が協力して、世界中にある望遠鏡のネットワークを作り、ぜひその目にしたいと思っているのが”ブラックホールシャドウ”です!

実は人類はまだブラックホールの存在を観測で直接見たわけではありません。
我々が観測で確認しているのは、ブラックホールが中心に潜んでると考えなければ説明できない超高エネルギー天体が存在するということです。

しかし"Event Horizon Telescope(事象の地平面望遠鏡)" 略してEHT計画が成功すれば、人類史上初めて、これまで小さくて見えなかったブラックホールの写真が撮像できる予定です!(事象の地平面を撮像するなんて中2心をくすぐられずにはいられませんね^^)
https://www.youtube.com/watch?v=Th4wLTEmyjQ (youtube解説動画)
http://www.miz.nao.ac.jp/submilli/content/pr2012/c03 (日本語解説ページ)

JAXAではさらに、気球にアンテナを載せて成層圏で観測しようという気球VLBIプロジェクトが進んでいます。
成層圏には天体からの電波を散乱してしまう大気がないため、地上では観測が難しいミリ波帯の電波を観測する事ができます。
ミリ波帯を使えばさらにズームアップして天体を見る事ができ、ブラックホールもばっちり撮影できるじゃろう!と期待されてます。
今年の春には国内で初のミリ波VLBI実験が成功しました。
http://www.astro.sci.yamaguchi-u.ac.jp/~hachi/mmVLBI_web/ (ミリ波VLBI実験)
来年夏には1号機を打ち上げる予定です!

私はそんな気球望遠鏡作りに参加しつつ、ブラックホールに吸い込まれる前に超高速で脱出するガス、ジェットの生成メカニズムについて調べています!
これまた摩訶不思議なヤツで、まだまだ謎だらけです\(・ω・)ノ

皆さんも、きみっしょんで答えのない謎解きに翻弄される楽しさをぜひ味わってくださいませ!
ではではお待ちしております(^-^)/